あっく日記

あっく日記

一歳三ヶ月で発達障害(高機能自閉症)と診断された息子、あっくのリアルタイム育児日記 

あっく、初めてのABA消去。特定の椅子に座れない。

2016年生まれの男の子「あっく」の育児日記です。 1歳3カ月で「高機能自閉症」と診断され、1歳6カ月 からABA療育をしています。 診断までの経緯はカテゴリ「診断」にまとめています。

こんにちは。

最近のあっくは、おもちゃを自分で隠して「〇〇ないね~」といって、自分で見つけて「〇〇あった!」という遊びをしています。

たまにママのものも隠して、ママが「あれ?〇〇がない!」といっているとニヤニヤしているあっくです。

 

 

今回はタイトルの通り、2か月前に行ったABA消去について書いていきたいと思います。あっくはABAの療育教室へ週1で通っています。そこで初めて起こった"消去"の出来事についてまとめていきたいと思います。

 

 

 

そもそもなぜ消去することになったのか

 きっかけは、週1で通っている療育先で「おいで~」といって椅子に誘導しようとしていた時です。療育先にはいろんなこども椅子があるのですが、あっくが誘導された椅子に座るのを拒否したのです。

 

誘導された黄色い椅子ではなく、その隣に置いてある白い椅子にあっくは座りました。

ABAでは”指示は絶対に通す”というのがあるらしく、白い椅子に座ることを許してしまったら今後も自分の思うとおりにしてもらえると思ってしまう。

それはよくないので、絶対に黄色い椅子に座らせましょうということで消去が始まりました。

 

 

 

あっくの椅子にまつわる話(そもそもなんで座らないのか)

療育先にあるいろんな椅子に今までたくさん座ってきたあっく。

なぜ"黄色い椅子だけ"がダメなのか。

 

 

”黄色い椅子”と表現していますが、実際にはパイプでできた子供椅子です。

あっくはこのパイプ椅子にトラウマがあるように感じています。

 

 

初めて座ったのは小児科の玄関先。

小さい子が靴を履くためにおいてある子供用のパイプ椅子。

これに初めて座った時、音が鳴ったんですよね。

それがどうも苦手だったみたいなんです。

 

 

そこから飲食店で用意される椅子がパイプ椅子だったら座りたがらない。

他の椅子なら座る。ということがありました。

そんなに高頻度で外食していないのと、パイプ椅子に当たる確率が低かったので

そんなトラウマ?こだわり?があったとは思いもしませんでしたが

消去している時に思い返すと「あ~そういえば、あの時も」となりました。

 

 

 

消去はこんな感じで進みました

黄色ではなく白の椅子に座ったあっく。

好きな椅子に座ったのでもちろん泣いてはいません。

 

そこからまた指示を出します。

「(黄色の椅子を指して)座って」

そうすると全身で拒否をし、白い椅子から離れないあっく。

この座ってを繰り返し続け、いい加減嫌になってきて、泣き出すあっく。

それでも座れない。

 

 

泣く→落ち着かせる→指示する

を繰り返し続けました。

その時間なんと・・・3時間!!!

 

 

最終的には自分で移動して椅子に座ることは不可能と判断し

立ち上がらせて、あっくの後ろに椅子を置いて、すとんと座らせる

座れたらう~~~~んと褒めてご褒美のプリンをあげて解放しました。

 

 

いや、本当に長かった。

なんどもあきらめたくなったし、椅子ぐらいいいじゃんって思いました。

でも消去中はこころを鬼にして我慢しました。

 

 

正直あっくは今まで癇癪を療育先で起こしたことはほとんどないんです。

あっても15分とかが1回でそんなに泣いたりとかではなく・・・

普段泣いたりしない分、この出来事をとても大きく感じました。

 

 

消去後は苦手な椅子に座れたのか?

翌週、療育先でまた「おいで~」と呼ばれたあっくは

結局黄色の椅子に座れるようになりました!

黄色に限らず、ほかのパイプ椅子にも座れます。

 

 

嫌なものが嫌じゃなくなって、ニコニコで椅子に座れるあっくを見て

3時間頑張ってよかったなと思いました。

 

 

では、また書きます。